こちらのネットニュースを見て
上智大学で開催されていた
「そのとき、あなたは、何を着てた?
(What Were You Wearing?)」展に行き
感じたことをまとめました。
※以下、性暴力に関する記述がありますので、
負担の生じる可能性のある方は
閲覧を避けることをお勧めします。
第一印象は「よく見る日常の服」
上智大学の第2号館の
1階エントランスで
展示が行われていました。
「日常の中で
よく見る服が掛けてある…」
という感想を
第一印象で持つような形で
計20着が展示されていました。
何か特別な服では一切なく
「しま〇らの服が並んでる?」
ぐらいの温度感…
しかし
服に添えてある
性被害の告白を読んでいく度に
服の印象が変わっていきました…
生々しい性被害の告白たち
インターネットで
性被害経験の募集をし
当事者の同意を得て
展示されたそれぞれの服の傍に
一部編集をした
性被害の告白が書かれていました。
5歳の時
母親が作ってくれた
ワンピースを着ている時に
警察官から被害を受けた
大学院生の時
教授から体型の話を持ち出され
「痩せないと
研究の問題も解決しない」と言われ
友人に相談しても
「先生があなたのことを
好きなんじゃないの」と言われ(中略)
博士課程を中退した
18歳の夜
道で自転車に乗っていた男性に
痴漢行為をされた
友人のひとりに
「社会奉仕だね お疲れ様」
と言われ
このセカンドレイプに相当する言葉が
大きな傷になった
このほかにも
レイプ被害だけでなく
ストーカー被害
容姿へのセクシュアルハラスメント
盗撮や痴漢
ネット上での誹謗中傷など…
多くの性被害が告白されていました。
性被害=レイプではなく
もっと多くの性被害がある
と改めて感じました。
そして
私自身の性被害も
日常的に来ていたパジャマと
学校の体操服を着ていた時だった
ことを思い出し
改めて性被害は
服装によって
起こるものではない
と感じられました
よく見る服=性暴力の日常性 という現実
展示を見終えた時
私には服の見え方が
変わって感じられました。
どこか
非日常であるように感じられてしまう
性被害…
しかし
その非日常に思える
性被害の時に着ていた服は
まさに
今、私が来ている
日常的な服だった
という恐ろしさに
改めてゾっとしました
性暴力は決して
非日常な出来事ではない
いつ誰が性被害を受けても
おかしくない
見えないだけで
日常生活の中で繰り返し
起こっている暴力だ
「よく見る日常の服たち」の姿から
そんなメッセージを強く受けました
そして
それだけ日常の中に
隠れ常習してしまっている性暴力が
本当の意味で「非日常」になるために
私にできることを
していかなくてはいけない と
改めて考えさせられました
性被害のリアルな現状を知ってほしい
「性被害に遭ったのは
その服のせいじゃない?」
「ミニスカートだったなら
あなたにも非があるよね」
これらの言葉は
強姦神話と呼ばれ
被害者は
このような言葉掛けから
二次被害(セカンドレイプ)を
受けることが多いです。
性暴力は
着ている服によって
起こるものではない
という事実を
この展示を通じて
多くの方々に知っていただきたい
と思いました。
ぜひお時間のある方は
実際に見に行かれてみてください
P.S.展示会場にも注意書きがありましたが
性被害当事者の方等は、展示されている
性被害の告白内容を読むことで、
フラッシュバックや解離を引き起こす
可能性が高いと感じましたので
無理のない範囲での閲覧をお勧めします。
(私自身も過去の被害を思い出し
休みながら閲覧をさせていただきました)
性被害のリアルな現状を
訴えてくださる素晴らしい展示を
開催していただき、
ありがとうございました…!
期間:2023年12月8日(金)まで開催
時間:【平日】9:30~20:00
【土日】10:00~18:00
※8日(金)は14:00まで
場所:上智大学2号館1階エントランス
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