2024年10月5日に開催された
With You 埼玉さん主催の
(埼玉県男女共同参画推進センター)
「男らしさと男尊女卑依存症社会」の
トークセッションを
オンデマンド配信で視聴しました。
とても良い学びが多く
「そうそう!分かる分かる!」
「本当にその通り!!!」
という話が多々あったので
レポしていきます。
「男らしくいたい」欲求は何歳から?
トークセッションの中で
小学4年生の男子サッカーチームが
いつもギリギリで負けてしまう対戦相手に
『もう少しで勝てそう!』なぐらい
接戦で戦っていた 最後の5分で
コーチが
「男だろ!」と声掛けをした結果
子ども達の動きが1.5倍ぐらい速くなり
結果勝つことができた
というような
エピソードがありました。
子ども達の中に
「男=強い」
というジェンダー(性役割)の
認識があるからこそ
このような結果になったのだと
思います。
男でも女でも
個人の強さは
何も変わらないはずなのに…
生まれた時には無いはずの
「男=強者」というジェンダーが
小学校中学年の時点で既に
確立されてしまっていることを
感じさせられました…。
最年少の盗撮加害者は『小学6年生』
『盗撮をする人』と聞くと
高齢の方やサラリーマンを
イメージする方も
多いかもしれませんが、
斎藤さんのクリニックに来られた
盗撮加害者の最年少は
小学6年生とのことでした
正直
「そんなに幼い頃から⁉」と
驚かされましたが
別の盗撮をやめられない
高校生のエピソードとして
男子のカースト上位にいた
男子高校生Aの指示で
「断ったら昔みたいに
いじめられるかも」という恐れから
盗撮を始め
いい写真が撮れると
Aに褒められる瞬間が
「自分はカースト上位の男から
男と認められた」と
プラスな感情が生じ
盗撮がエスカレートしていった
というような話もあり
男性の依存症や
盗撮を始めとする性暴力には
男尊女卑
(カーストを重要視し
そのための女性を物化する文化)が
根強くあることを感じました。
「女尊男卑だ!」と言う男性がいる理由
DV加害者の持ちやすい感情も
セッションで話題に上がり
DV加害者の多くには
「強い怒り」があり
その怒りの根底には
「この女性が自分よりも
優位な立場になるのでは」
「自分が男らしい
強者として居続けるために
この女性を弱者として
支配下に置き続けければ」という
恐れがある
要約すると
そのような話がありました。
DV加害者同様
このような恐れの感情があるから
「男尊女卑の社会はおかしい!」
「女性の権利を!」
と訴える人に対して
『もう男女は平等だ!』
『むしろ女尊男卑だ!』
と訴える男性が
一定数いるのではないか?
と思いました。
(セッションの中では
女性の権利擁護をする男性が
「チ〇(ポ)騎士」「フェミ騎士」と呼ばれる
という話もあった…ナニソレ…
…フェミニスト男性に限って
『騎士』というまさに男性らしい
強い名称がついているのも
やはり男尊女卑が社会に根強い
証拠に思えてならないけれども…)
男女のジェンダー役割を 丸ごと交代してみたらいいかも
セッションの最後の方で
依存症の原因として
男性の多くは
『仕事』
女性の多くは
『ケア労働(子育て・介護等)』
だから
男性と女性のジェンダー(性役割)
…つまり主に 仕事と家事・育児…
の役割が丸ごと交代できるなら
ジェンダー(性役割)から来る
生きづらさに気づけるかもしれない
というような趣旨の
話もありました。
本当にその通りだと思います。
常に強者であることを強いられ
マウント合戦に勝ち続けるために
弱さを出せない男性の生きづらさも
常に弱者であることを強いられ
男性の機嫌を伺い、下手に出て
強さを出せば「男気が強すぎ」と
言われる女性の生きづらさも
互いにその弱さ・生きづらさを
もっと言葉にして
知って理解し合える場所や社会が
広がっていったら良いな
と思っています…。
(そのためには
盗撮のケースにもあったように
男性が競争社会から降りて
弱さを出せるようになってこそ、
俗に言う『弱者男性』による
性暴力や女性の権利侵害も
解決できるのでは…
と思っているので、
一人でも多くの男性がこの社会の構造に
気づいてくださったらなぁ…
とも思っています)