SARC東京さんの
性暴力被害者支援員養成研修に
2日間参加させていただきました。
めでたくも
刑法改正が成立した翌日の開催!で
性暴力に関する刑法が
具体的にどのように変わったのかも
詳しく学ぶことができました✨
どのような気づきがあったのか
まとめていこうと思います!
※以下、性暴力に関わる記述がありますので、読むことで負担の生じそうな方は閲覧を避けることをお勧めします。
①やっと当たり前のことが反映された刑法
何よりも一番のトピックは
新刑法の成立について!
「今までの刑法の何がいけなかったの?」
と思われる方もいるかもしれませんが、
■中学2年生の子が
教員からレイプされた場合
「明らかな暴行や脅迫」が無ければ、
教員は無罪
■高校1年生の子が
叔父からわいせつな行為をされた場合
叔父を直接訴えることができない
(加害者は子どもを守れなかった
親になる)
というのが
これまでの刑法でした。
これが
どちらのケースも
有罪とできるように変わったのが
今回の刑法です。
(当たり前じゃい!という感じですが…)
具体的に
どのようなポイントが改正されたのかは
別の記事にまとめます✨
②性暴力によるPTSD発症率の高さ
精神的支援の内容についても
学ぶ時間があり
特に印象に残ったのが
■トラウマ体験の中で
最もPTSDを発症しやすいのが
レイプやDVなどの性暴力
というお話でした。
そのほかにも
■PTSDは
過去苦しい経験をした場所に行くと
心臓がドキドキしたり緊張する感覚が
増強したもの
■PTSDは繰り返し
何度も口にすることで
回復を目指すことができる
というお話を聞き、
より一層理解が深まる&
「依存症分野で行なっている
分かち合いやミーティングは
PTSDの回復にも
役立っているのかな…」と
感じさせられました。
③SARC東京の成り立ちや役割
SARC東京は
都道府県に必ず1か所は設置されている
性暴力ワンストップ支援センターですが、
それがどのように始まったのか、
また
性暴力の急性期対応だけでなく
刑法改正のための要請を提出したり等
様々な方向から
性暴力支援のための活動をしてきたことを
学べました。
普段は聞けない歴史のお話を聞けて
「今の私達も歴史を作っているんだなぁ…」
と感じました。
④医療的な対応・SANEの役割
医療方面からは、
私も資格を持っている
SANE(性暴力被害者支援看護職)の
役割や
支援員として持つべき
医学的知識を学べました。
ここで見せてもらった
性感染症や避妊についてのDVDが
とても分かりやすく…
性教育の現場で
使わせてほしいと思える程でした✨
(自分の性教育の参考になりました!)
⑤男性や子どもへの被害・LGBTQ+について
身体女性以外の被害者の背景についても
学ぶ時間がありました。
印象に残ったのは
■男性性被害者の20%以上は
被害から10年以上経過してから
性被害を自覚する
という内容でした。
「やはり男性被害者にとっては
そのことを言い出しづらい背景が
あるのだな…」
と改めて感じました。
子どもの被害については
RIFCRの研修を凝縮したような内容で、
LGBTQ+についても
それぞれの説明等がありました。
⑥グループディスカッション
最後にはグループ毎に
ディスカッション!
学んだ知識を
アウトプットする時間を持てたので
より脳に学んだことを
入れることができました。
同業者同士を
グループにしてもらっていたので
同じSANEの方や
精神科の看護師さんとも
繋がることができ
同じ志を持った方とつながれて
とても嬉しかったです✨
⑦性暴力の急性期対応の基礎を学びたい人にオススメ
今まで
様々な性暴力支援系の研修を受けてきましたが
私の印象としては
SANEで学んだことを2日間に凝縮した研修
という印象でした!
「SANEは取れないけれど
性暴力のことをもう少し
詳しく学びたい…」
という方にオススメの研修です。
主に
性暴力の急性期対応を学べるので
ワンストップ支援センターでの勤務を
考えたい方には
とても良い研修だと感じました!
■SANE(性暴力被害者支援看護職)養成講座
…性暴力支援について学ぶなら、ダントツでオススメの研修。
■RIFCR(リフカー)研修
…子どもの性暴力への初期対応を学べます。子どもと関わる人には必須の研修。
■CAPプログラム
…子どもへの暴力防止のための人権教育プログラムを学べる研修。性教育者は必修で受けてほしい。