オヤビンとコブンの原作者
麦わらさんからオススメされた漫画
「ちいさいひと -青葉児童相談所物語-」
今日はこの作品を
私🍀助産師リリーが
レポしていきます✨
*摂理の団体とは関係なく、あくまで私個人の感想です*
*いじめや虐待の話が出てくるので、苦手な方はご注意ください*
①実話に基づいたフィクション漫画
主人公は
児童相談所に
児童福祉司として就職した
相川健太(22歳)
児童相談所は
子どもを虐待や育児放棄から
助け出す場所のことで
児童福祉司は
子どもの虐待対応の
中心的役割を果たす
専門職員のこと
彼が
児童相談所に勤めながら
様々な家庭の中にいる子どもたちを
救い出していく…
そんなストーリー
内容はフィクションですが
社会的養護施設の取材をしながら
実話を元にして作られている物語です
(各話の間に元となった事例の話や
実際の現状についてのレポ記事が挟まっています!)
この健太くんが
子どもたちのために
それはそれはもう
身を呈して
全力を尽くすんですよね…
勤務外であったとしても
気になるケースがあれば
夜でも早朝でも
その家庭に出向いていくし…
連休を取ったかと思えば
被災地の児童相談所を手伝いに行ったり…
そんな彼の行動には
彼の生い立ちが深く関わっておりまして
そのエピソードがまた
作品の読み応えを一層増させています
②漫画で 初めて号泣した作品
作中には
さまざまな立場の子どもたちが登場します
親から虐待を受けてきた子を始め
高学歴で裕福な家庭で
エリートになることを望まれて
過酷な勉強を強いられてきた子や
貧困家庭ゆえに
バイト詰めの生活で
自分が勉強する時間も得られず
苦しむ子
児童養護施設に保護されたのに
そこで施設内虐待を
受けてきた子達など…
(この話が特に酷かった…)
社会からは見えにくい
様々な生き方をしている
子どもたちの姿が作中に描かれています
そんな
心にも体にも傷を負った彼らに
健太を始めとする児童相談所のスタッフが
文字通り体を張って関わっていくわけです
彼らがその心の傷ゆえに
健太たちを信じられず誤解して
避けたり嫌ったり憎んだりしてきても
変わらず愛で接する姿や
彼らが出している
か細いSOSの声を掴むためなら と
彼らの親へ借金の取り立てをしている人たちに
菓子折りを持っていって頭を下げてまでも
連絡先を教えてもらおうとする姿
彼らが
向き合うべきことに向き合い
乗り越えることができるためなら と
涙を流しながら
自ら悪役を買って出る姿…
自分たちが嫌われ憎まれたとしても
彼らが将来救われるなら
それでいい
彼らが救われる
「種蒔き」ができるなら
それでいい
そんな姿があまりにも美しすぎて
私は読みながら
文字通り号泣してしまいました…
今まで漫画を読んで
泣いてしまう!ということはなかったのですが
この作品はどうしても
涙するしかありませんでした…
そのぐらい感動し
胸に迫るものが描かれている作品でした。
③「児童相談所って最近よく聞くけど、あんまりわかんない」そんな人に読んでほしい
「そもそも何で
『ちいさいひと』っていうタイトルなの?」
と思う方も多いのでは…
このタイトルになった経緯は
「ちいさいひと」4巻の作中で
描かれています
彼らは「ちいさいひと」なんだ…。
彼らは自分の思いや感情を
上手く表現できないことがある。
でも全部理解しているし、
周囲の全てを観察している。
俺達大人が観察している以上にな。
だから彼らには
「一人の人間」として接するんだ。
年齢や体の大きさで
判断するのではなくな…。ちいさいひと 第4巻 児童福祉司 藤井東児(実際に埼玉の児童相談所長として活躍し48時間ルールを提唱した故・藤井東治氏をモデルにしたキャラクター)の言葉より引用
「彼ら」というのは
児童相談所が関わる子どもたちのこと。
そんな「ちいさいひと」に対して
健太をはじめとする
児童相談所のスタッフが
どのように関わっているのか?
それを知ることができる作品です
(現に私は、この作品を読んで
児童福祉司はもちろん、
児童心理司や弁護士の格好良さを痛感しました…)
勿論、
この作品が描いているものが
すべてでは無いと思います
それでも
児童相談所が何のためにあるのか?
ということは学ぶことはできます
「児童相談所って何してるところなのかな?」
「どんな職種の人たちが関わっているんだろう?」
そう思った方に
ぜひ読んでいただきたい作品です(*^^*)
(私も、今中学生の弟の誕生日に
大人買いしてプレゼントする予定です✨)
すべての子どもたちが
神様からの愛を受けて育つことができる
未来を願って…✨
🍀リリー
P.S.
この作品は
「ちいさいひと」全6巻(完結)
「新・ちいさいひと」現在9巻(連載中)の
2つのシリーズに分かれています
「新・ちいさいひと」からでも
内容としては理解できますが
登場人物たちのバックグラウンドや
繋がって描かれている作品もあるので
「ちいさいひと」から読むのが
オススメです😌